江ノ電 砂子坂

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月影地蔵を後にし稲村ヶ崎駅方面に向かいます。
 
極楽寺川に架かる鎌倉十橋の一つ針磨橋を過ぎ
緩やかな砂子坂を登りきると
海の方から射す光が道をギラリと輝かせていました。
 
江ノ電開業当時、砂子坂駅という駅もあったその砂子坂、
昔、針磨橋一帯は、
砂鉄を多く含む極楽寺川の川砂を利用し
針を造る人達が多く住んでいました。
その貴重な川砂から名付けられた坂の名だと推測できます。
 
この撮影場所の先に袈裟掛けの松の碑があります。
 
1271年9月12日、
幕府に捕らえられ龍ノ口の刑場へとひかれて行く日蓮は、
袈裟が血に染まるのを嫌い
この地にあった松の枝に掛けたといわれています。
少し前までは、小さな松があったのだけれど
もとは路上に枝を垂れた大松だったのだろうね。
 
今では、その小松さえなく、石碑によってその姿を偲びます。
 
江ノ電の踏切り脇には、
江戸時代に
この旧跡を守ろうと
ここに庵を造った日蓮宗の僧
日実法師の碑が残っています。