京急 神奈川駅界隈

ここは横浜の歴史がぎゅっと詰まった地区

まず私が立つこの山は、
戦国時代初期に権現山城があった場所
扇谷上杉朝良(ともよし)の家来、
権現山城主の上田蔵人政盛は、
北条早雲(伊勢宗瑞)の謀に乗り離反

当時、扇谷上杉氏と山内上杉氏
対立していたけれど
共通の敵である早雲に接近し寝返った
上田蔵人政盛を倒すため連合軍を結成

1510年7月に
2万の大軍で権現山城を包囲して落城させます。

この権現山、
神奈川台場築造の土砂を採るため
幕末に削られて
当時より低くなっているそうです。

そして権現山と尾根続きだった場所、
線路の向こう側に建つ本覚寺

横浜開港時、アメリカの領事館となったお寺。

当時の領事館員達は、
当時日本には存在していなかった
西洋塗装法(ペンキ)で
建物の彫刻等を塗装したそうで塗装発祥の地

さらに
薩摩藩大名行列
横切ったイギリス人が殺傷された
かの「生麦事件」で
薩摩藩士に斬られ負傷した
イギリス人マーシャルとクラーク2人は
馬を走らせ本覚寺へ逃げ込み
ヘボン式英語を普及させた
医師であり宣教師でもある
アメリカ人のヘボン博士から
手当を受けたとのことです。

それから
この写真の奥に見える青木橋は、
品川~横浜(桜木町)鉄道建設で
1870年完成の日本初の跨線橋

初代青木橋の長さは
約5.8メートルだったそうです。