JR根岸線 横浜指路教会とJ.C.ヘボン

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先週の土曜日、大岡川を渡るEF64(5692レ)を撮ろうと尾上町を歩いているとこの教会堂に出会います。

関東大震災で倒壊した赤レンガの教会堂を1926年に再建したこの建物は、
横浜市認定歴史建造物に認定されていて横浜の街の変遷を見つめてきた歴史のある建物。

この教会を創立したのが、
日本最初の本格的和英・英和辞典「和英語林集成」を発刊し「ヘボン式ローマ字」を考案した
宣教医のJ.C.ヘボンであることをこの時初めて知りました。

そんな由緒ある教会堂ならば、こりゃ撮る価値あるなとカメラを構え根岸線の電車を待ちます。
(電車を入れようと思うのが、私らしい・・・(笑))

おりしもこの日、堂内に入ることが出来ました。
「見学させて下さい。」と断って記帳し礼拝堂に足を踏み入れます。

あれ?
聖人像も十字架も聖書にまつわる絵画もない!!
キリスト教美術を見たくて入ったのに・・・。
(内心がっかり・・・)

この教会では、
人間が作った像を掲げることは偶像礼拝につながると考え
聖書によってのみ神様を拝むことを表すために
講壇の上に聖書のみを置き、
崇拝の対象となるようなものは一切置かないという考えがあるそうです。

教会や寺院を回って神、仏を拝む時、
その教示に対してではなく
偶像に対して拝む人の多さに違和感を持っていた私にとって
的を得た考え方だなと納得してしまいました。