海蔵寺

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娘が、自分専用のデジカメを買い、何か撮りに行きたいと言った時、
真っ先に連れて行ったのが、ここ海蔵寺だった。
いつ訪れても境内には、花が咲いている鎌倉有数の「花の寺」。

写真1枚目)
亀が谷の辻にある海蔵寺の境外堂、岩舟地蔵。
堂内には、可愛い白顔の地蔵が、安置されています。
これは、頼朝息女の大姫の念持仏と伝えられています。

大姫は、人質で鎌倉に来ていた木曽義仲の嫡男、義高の婚約者。
義高が殺された後、ノイローゼになって永い事、病床にあり
頼朝、政子の多くの寺社への平癒祈願にも報われず19歳で亡くなっています。
歴史にもてあそばれ、人生のほとんどを病床で過ごした悲劇の娘でした。
木曽義高との経緯は、以前、こちらの記事で紹介しております。

写真2枚目)
秋には萩が咲き乱れる参道を入ると古めかしい四脚門があります。
1468年の建物。
その門の手前右脇には、鎌倉十井の一の「底脱の井」があります。
金沢顕時の室が顕時の死後、無著禅尼と号して詠んだ悟り歌、
「千代能がいただく桶の底抜けて水たまられば月もやどらじ」からその名がとられたといいます。

写真3枚目)
本堂裏の心字池の庭園。
山肌から湧き出る清水が絶え間なく注ぎ込み
四季の花々が美しく彩ります。

写真4枚目)
この薬師堂に安置されている薬師如来像は、別名、啼薬師、児護(こもり)薬師と呼ばれています。

それには、こんな伝説があります。
寺の裏から毎夜聞こえる悲しげな赤ん坊の泣き声を
海蔵寺を開山した殺生石伝説で有名な源翁禅師が辿っていくと
金色の光と甘い香りが漂う古い墓がありました。
経を読みながら掘ってみると中から薬師様のお顔が現れ
和尚は、薬師像を刻み、その胎内にそれを納めました。
すると泣き声も鎮まったといいます。
(胎内の像を拝観できるのは、61年ごととされています。)

写真5枚目)
茅葺きの庫裡の脇には、いつもその季節の花が生けられています。
その庫裡は、鎌倉の寺院の庫裡建築を代表するもので歴史的価値が高いとのことです。