日蓮は、
ここ安国論寺で書いた「立正安国論」を
1260年に
北条時頼(第5代執権)に提出しました。
立正安国論には、自界叛逆難(内乱)と
他国侵逼難(他国からの侵略)も書かれていて
現代でも日蓮のことを
予言者扱いする人がいます。
しかし
当時の幕閣は北条得宗家と北条氏傍流の内乱状態
いつ名越流北条氏との「二月騒動」がおきても
不思議でない状態が続いていました。
鎌倉時代は、
幕府と僧は強い結びつきがあったから
日蓮も幕府に近い僧から聞き及んでいたと思う。
つまり自界叛逆難(内乱)は予言じゃなくて予想
また「他国侵逼難」に関しては、
朝鮮半島を統治していた高麗王朝が
立正安国論を提出する29年前の
1231年からずっとずっとモンゴル帝国による
侵攻を受け続けていて
それは朝鮮半島や
南宋から来た僧や商人から伝わっており
高麗が占領されたら
次は日本かもと思うのは当たり前の事で
日蓮を特別な力を持った予言者のように言うのは
おかしいと思う。
こういう時代背景を
日蓮、すごいんですと街中で声をかけてくる
富士山の写真が載ってる新聞を持った人も
知ってほしいな。