仏教の言葉だけれども
写真や絵画を含む
アート全般にも通じる言葉
桜梅桃梨(おうばいとうり)
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桜は桜らしく
梅は梅らしく
桃は桃らしく
梨は梨らしく
花を咲かせ実をつける。
同じように人間も、
それぞれの持ち味を
活かした生き方をしなさい。
人はそれぞれ容姿・性格・能力
健康・財産・趣味・人間関係など
あらゆる面で異なります。
誰一人、他の誰かと
全く同じ条件だという人はいません。
当然、人によって生き方も違ってきます。
自分の持っている条件の下で、
生きるしかないからです。
この世には、どんな生き方が
より優れているということはありません。
それは桜と梅のどちらが優れているかと
議論するようなものです。
華やかな桜の花を、
可憐な梅の花がうらやましがる。
その気持ち、分からないでもありません。
しかし、桜と梅、
それぞれの持ち味があります。
桜を好きな人もいれば、梅を好きな人もいる。
それでいいじゃないですか。
人は、自分に無いものに憧れる傾向があります。
その憧れが人を努力に向かわせ、
成長させることがあることも確かです。
しかし、自分本来の魅力を活かさないのは
実にもったいないことです。
桜のマネをした梅と、本来の梅、
どちらが魅力的でしょう?
マネは所詮マネに過ぎず、
どうしても無理が生じます。
梅は梅であり、桜にはなれないのです。
だから、梅なら、
最高の梅を目指すことです。
他人の華やかな生き方を真似しても、
心からの満足感は得られません。
自分自身を否定している限り、
自分の人生を生きていることには
ならないからです。
人間にとって一番大事なことは、
自分らしく生きること。
それは、自分の持ち味を活かした
生き方をすることです。
もう一度、自分の持ち味を
よく見つめて直してみましょう。