京急 遠くなった海

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結婚するまで、ずっと根岸湾の海を見て育った。
家の窓からは、根岸湾に浮かぶ小型船やその航跡が見え
東京湾を航行するタンカーも遠くに見えた。
晴れた日に見ていたのは、木更津辺りの紅白煙突。
横浜方面を見やれば、三渓園の岬の向こうにベイブリッジの白が見て取れた。

先日、その山に登ってみた。
湾岸線(357号線)が、夜になれば光り輝く工場群を隠し
国道16号線、産業道路沿いに建ったマンションやビルが、根岸線の電車を覆っていた。

そして海は、遠くなっていた。

ずっと目の奥に宿していた海の景色は、もうない。