京急(横浜プリンスホテル)

 

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今月末、また一つ横浜の風景と言うより横浜の歴史が消えようとしている。
1954年10月1日、東伏見宮別邸を西武鉄道が買収し
磯子の丘で開業した横浜プリンスホテルが6月30日で営業を終了する。
そして、跡地には、2000戸規模の高級マンションが建設されるという。
私の実家は、
ちょうどこのホテルが建つ丘の向かい側の丘の上(京急屏風ヶ浦駅の裏山)にあり
幼い頃から東伏見宮磯子別邸を眺めて育ち、
'90年に現在の壮大な建物が現れた時には、驚きと共にちょっと自慢気になった。
客室数441、宴会場数31は、当時、神奈川県内のホテルでは、最大規模。
駅から近く、東京湾を行きかう船を見下ろせる立地やリゾートホテルのやすらぎと
ティーホテルの機能を持ち合わせた異空間は、人気があり
晦日の夜などは、全室の明かりが灯された様子が実家から見られた。
しかしその後、横浜みなとみらい地区や横浜駅前に大規模高級ホテルが次々に出来ると
実家から見えるホテルの部屋の明かりも年々少なくなっていき
ついに150億円という売却価格で
野村證券系の投融資会社に渡されることになってしまった。
今、ホテルではこれまでの歴史を記録したホテル秘蔵の写真を展示した
「グランドフィナーレ写真展」が催されています。
このホテルで思い出を作られた方、このホテルを見て暮らした事のある方
是非、最後に訪れて欲しい。