京急大師線 鈴木町駅

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1929年、「味の素前」として開業した鈴木町駅
会社名が鈴木商店から味の素に変わったのは、戦後のことですから、
開業当時は、商品名が駅名になるという珍しい駅だったんですね。

この駅名も‘味の素’は贅沢品だ!!という戦時統制のとばっちりを受けて
会社名からとられた町名の「鈴木町」に1944年10月20日、改称されています。

この戦時統制下時代には、
当時、生麦~京急新子安間にあった「キリンビール前」駅の駅名から
贅沢品とされたビールの文字が削除され「キリン」という駅名に改められたり、
東急の綱島温泉駅や小田急鶴巻温泉駅から温泉の二文字が削られたりと
駅名さえも戦争に翻弄されています。

この駅を降りると目の前が、味の素の正門。
その正門脇の下りホームには、平日の朝のみ開く改札口が設けられています。
この素適な改札もこの駅が地下に潜ってしまう数年後には、消えてしまうのですね。