JR根岸線 掘割川河口付近

吉田新田を開拓した
吉田勘兵衛の子孫や横浜商人らによって
1874年に完成した運河、掘割川

明治時代の掘割川には
外国人居留地にあった
ヘルム・ブラザーズ商会の
木造船の造船所が
掘割川右岸、坂下橋と磯子橋の間にあり
現在もその水門跡が残っています。
掘割川の造船所というと
今は、河口のこの写真の辺りに
曳船やバージなど港内業務船の造船所
河野造船所(シーサイド造船所)があります。

またその並びの右岸の川辺には、
1886年に当時の横浜在留の
外国人有志により設立された
日本最古のヨットクラブ、
横浜ヨット協会のクラブハウスがあり
収容能力:33艇のヤードや
長さ25mのポンツーン、
クレーンなどを備えています。

掘割川河口は、船宿も多かった場所
この写真のそばには、
磯子根岸つり船センター」があり
今でも田村丸、根岸丸、
上杉丸という船宿もあります。

そして写真の左側、
掘割川左岸は、
1903年に建てられた日本最古の動物検疫所
全国の動物検疫所の本部として
海外から入る動物の感染症・害虫などの
検査を行っています。

かって掘割川の川沿いは
桜の名所だったそうですが
今では、この動物検疫所の敷地内に
多くの桜があり桜が開花する時期は、
根岸線の車中から楽しめます。