阪堺電気軌道 住吉界隈 その4

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住吉、
私もそうだけど東の人間には、万葉集に出てくる「すみのえ」と言ったほうが馴染みがあるかな。

万葉集で地名が詠まれているものは、218首。
そのうち41首が「すみのえ」で占めているとか。

その頃の住吉って、‘御津’と呼ばれた朝廷の港。
遣隋使や遣唐使もこの津から出港しているし
シルクロードの玄関口であり
仏教もここから日本に入ってきた。

山に囲まれた大和の国にとって住吉は、難波と共に海の玄関口。
当然、都との間で人々の往来は頻繁で
海など見たことのなかった都(大和の国)の人々が、
その美しい風景に心を動かされ多くの歌が詠まれたのでしょう。

今の住吉、
ご覧の通りその頃の優美な風光はありません。(当たり前だよね。)

でも、海の神が祀られている住吉大社が鎮座していることが、
往年のこの地をものがたるかな。