瑞泉寺Part2

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

第二部では、ちょっとまじめに瑞泉寺の事を・・・。

錦屏山瑞泉寺
開山は、このブログでも度々登場している円覚寺の夢窓国師
鎌倉幕府も終焉近づく1320年後半にもなると
夢窓疎石の名声は、非常に高いものがあり、円覚寺に訪れる人が後を絶たなくなっていました。
疎石は、静かに冥想したり禅の勉強をする時間と場所が欲しくてたまりません。
それを知った幕府の引付衆の二階堂さん、
是非是非と自分の邸の一部(一部と言ったってものすご~く広大)を疎石の為に提供します。
疎石は、深い樹木に囲まれて裏山からは、富士や海が見えるここを非常に気に入り
閑居修道の庵を造ります。
山上には、一覧亭という亭を造って、
五山の禅僧達と禅を論じたり詩作をしたり。
つまり疎石さんの隠れ家が開山のきっかけだったわけですね。
こうして1327年に二階堂さんによって瑞泉寺は、創建されました。

開山堂の西に離れてあるのは、地蔵堂。(写真2枚目)
どこもく地蔵の木像がまつられています。
もとは、扇が谷の地蔵堂にあったものがここに移されました。

どこもく地蔵についての伝説をご紹介します。

扇が谷の地蔵堂は、荒れ果てて参詣する人もなくなっていた。
堂守は、生活苦に迫られて逃げ出そうと思ったその夜、
夢に地蔵が現れて「どこもどこも」と言う。
次の夜も同じ夢を見た。
何のことだろうと八幡宮の坊の供僧に尋ねてみました。

答えは、
どこに行っても大変なのは、同じだよ。
現状から逃げ出せば何とかなるだろうなんて逃避したって自分が変わらなければ、また同じ事。
ここに居たって人の懐をあてにせずに自分の力で稼げるように一生懸命働けば事態は、変わるもの。
あなた自身が変わらなければ、どこもどこも同じです。
という事だと諭されたということです。

3枚目の写真、
石段のこの位置から見る山門風景は、私のお気に入りの一つ。
12月初旬になるとちょうど紅葉が山門の屋根の辺りに降りかかり
門の中からも紅葉がのぞく絵のような景が見れる場所。
今回は、紅葉ならぬ‘おねえさん’で風情を味わって下さい。