何年かぶりに仏舎利塔のある
龍口寺の裏山(龍口山)を登ります。
龍口寺の裏山、
木々が自然のままに生い茂って
鬱蒼としている山だったのに
大木がなん十本も伐採されて
すっきりしていました。
木々の切り口の色からして
最近伐採されたのでしょう。
この裏山には
およそ1000本の藪椿が自生していて
それが龍口寺が
椿の寺とも言われる所以でした。
その椿までもが姿を消していて残念
椿の代わりに現れたのが
江の島、湘南の海などを見渡せる絶景
山を下り法華経の守護神
『七面山大明神(七面天女)』を祀る
七面堂を過ぎ五重塔に向かっていると
まだ墓石の立っていない
真新しい墓地区画が現れました。
目の前の斜面にはたくさんの大きな切り株
木々がないから明るい雰囲気で
目の前には腰越の港が広がっています。
ああ、仏舎利塔への参拝路整備のためでなく
この墓地を売る為の木々の伐採だったんだ
この時は、
墓地だと気付かなかったのですが
仏舎利塔近くの整地された空間は
販売が開始された
樹木葬墓地区画だったようです。
この販売しているお墓の
ホームページを見てみたら宗教自由だって
他宗教、他宗派を全面否定する
日蓮宗の龍口寺境内にありながら・・・
どういう仕組みになっているんだろう?
後日、腰越での江ノ電撮影の折
龍口寺仁王門脇に新しくできた
龍口寺総合墓地案内所を訪ね
そこの墓地案内の横断幕に
宗派自由って書いてあるけど
他宗派を認めない日蓮宗のお寺なのに
なぜ?と尋ねてみた。
応対してくださった龍口寺のお坊さん曰く
「時代の流れで
宗派を気にする人、少ないんですよ」
「日蓮宗でも○○のように
頑なで過激に他の宗派に対して
排他的で不寛容なところもあるけれど
龍口寺は違うんですよ」とのこと
でもどんな宗教、宗派でも
墓前で唱えるのは
「南無妙法蓮華経」なんだそうです。