JR根岸線 夏のRun

パリでオリンピックが始まった。
私が応援する選手は、
日本のようなスポーツをするのに
恵まれた環境で過ごした選手じゃなくて
貧困国や紛争国で育った選手。

例えば、
男子100メートルのエルベ・トゥマンジ、
柔道女子のナディア・マチコ・ギメンデゴ
そして競泳50m自由形のテレンス・テンと
トラシ・マリーヌ・アンデの4選手を擁する
中央アフリカの選手達やブルンジの選手

かってのフランスの植民地で
今もフランス軍が駐留している中央アフリカ
そこは、クーデターが多発して政情不安定
まともな教育も受けられず水や食料も不足し
医療、衛生面など
基本的な社会サービスもないに等しい国。

そんな海もない内陸国から出場する競泳選手、
応援したくなる。

アフリカ育ちの人って
走るのが速そうに思えるけれど
それは、陸上トラックなど
練習施設が必要ない長距離走のこと

中央アフリカのような貧困国には
練習施設もないのに
オリンピックに二人の短距離選手が出場する。

こちらも応援したい。

しかし日本のテレビ放送や新聞報道、
日本国籍の選手ばかり取り上げて
私が気にしているような選手には見向きもしない。

紛争国、貧困国から出場する選手の
スポーツ環境、生き様って
報道向きだと思うんだけどな。

メダルを獲得するためだけではなく
母国を平和に導く使者として
世界中に母国の惨状を
PRするという荷をも背負って
パリに来たのだから。