EF65 2091 横浜中華街 延平門

横浜中華街には、
10基の牌楼と言われる門があります。
牌は文字が書かれた看板、
楼は高い建物という意味です。

牌楼は、
中国の陰陽五行説による
風水思想に基づいて
建てられていて
中でも東南西北の4基は
重要な意味合いを持つ門とされ
それぞれの門に守護神がおり
西に位置する
この延平門の守護神は、白虎

柱の上や見上げた部分に、
白虎の彫刻があしらわれています。

牌楼の門札は,
外側(外面)に表札として「中華街」、
内側(内面・街側)に
「門名」の額が架けられていますので
中華街の中から
根岸線を走る列車を狙うと
延平門という名前が書かれた
額が写り込みます。

この門の名称の決定には
紆余曲折がありました。

中華街発展会の理事長が、
この門の名を
白虎門にしようと提案したところ
台湾系の華僑から
台湾では、「白虎」とは
陰部に毛がまったく生えていない
成人女性のことを言い
白虎の女性と交わった男性は、
運気が下がるとの俗信があるから
反対だとの意見が出たのです。

そこで
中国の古い文献を調べて別の名称を提案し
結局、延平門とすることになったそうです。

ちなみに東の門である青龍門は、
白虎門への名前の反対のあおりを受け
別の名前にすることになり
やはり中国の古い文献を調べて、
朝陽門に落ち着いたのだそうです。