鶴見駅4番線ホームの壁時計
金ジョンス
今日もありがとうの気持ちを刻みながら
時計は回っている
吹きすさぶ雪や雨に打たれながらも
50年を一日の如く回り続けている
埠頭工事現場に引きずられ
荒仕事に疲れ果てた手を握り温め
干し菜葉の汁を炊きだしてくれた
その人情も刻みながら
この時計、このプレートを外せと
脅し吠える声にも揺るぐことなく
その感謝の日々を刻々と刻みながら
今日も時計は回っている
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1939(昭和14)年に
『募集方式』による
朝鮮人の徴用が始まり
1942(昭和17)年には
『官斡旋(かんあっせん)方式』による
無差別な強制連行が行われ
多くの在日韓国・朝鮮人は、
日本鋼管をはじめとする
軍需工場で働くようになります。