EF210 野毛都橋商店街

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終戦後の野毛は、

横浜最大の露店指定地域で

この野毛都橋商店街は、

野毛の路上で営業していた

露店を収 容するために

1964年に建設された

共同店舗です。

 

2008年の

北京オリンピック開催時の北京では、

街をきれいに見せるため

外面だけの建物や絵を描いた壁などの

様々な工夫が話題となりましたが

1964年開催の

東京オリンピックでは、

街を日本をきれいに見せるため

行政によって

生活者を巻き込んだ取り組みが、

ここ野毛で行われました。

 

大岡川を挟んだ向かい側の街にある

横浜文化体育館が、

バレーボール女子予選リーグ会場に決まると

東京オリンピック開催までに

露店を撤去したい市の意 向のもと

60数店舗の露店は、

大岡川沿いの

都橋から 宮川橋にかけての

旧荷揚場へ移転させられたのです。

 

こうして野毛の露店は、

オリンピック開幕直前の

1964年10月9日いっぱいで営業を終了し

翌 10日に露店 撤去式がおこなわれます。

そして11月21日には

完成したビルの落成 式がおこなわれ

1階部分には靴、鞄、衣料品などの売店

2階部分には喫茶、軽食などの店舗が入り、

営業を開始します。

 

この都橋商店街ビル、

横浜市の歴史的建造物に 登録されました。

戦後建築としては横浜市で初めての登録だそうです。